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糖尿病の合併症

監修:横浜市立大学 内分泌・糖尿病内科学 教授 寺内 康夫 先生

糖尿病の合併症や注意が必要な病気


糖尿病が進行して、血糖値が高い状態が続くと、血管をはじめとする臓器に障害が起こります。末梢神経や網膜または腎臓の細い血管に障害が起こると、糖尿病の三大合併症と呼ばれる糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症を発症します。細い血管に障害が起こって発症するため、細小血管症とも呼ばれます。
また、全身の太い血管の動脈硬化が促進することにより、心筋梗塞、脳梗塞、足の閉塞性動脈硬化症などを発症することがあります。これらを、大血管症とも呼びます。
上述は高血糖が長期に続いた後に起こってくるので、慢性合併症と呼ばれます。
慢性合併症とは別の急性合併症もあります。糖尿病薬が強く作用しての低血糖症、さらに進んで意識障害、糖尿病昏睡です。意識障害や昏睡は、高血糖状態でも起こりえます。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき改訂第58版, p.24-34, 南江堂 2020

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参考:日本糖尿病学会 編・著: 患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき改訂第58版, p.24-34, 南江堂 2020
参考:日本糖尿病学会 編・著: 糖尿病治療ガイド2022-2023, p.81-93, 109, 文光堂 2022