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日常生活で困った時の対策

監修:横浜市立大学 内分泌・糖尿病内科学 教授 寺内 康夫 先生

その他の困った!にならないために


入浴、シャワーの工夫

神経障害があると足先の感覚が鈍り、熱さを感じないことがあります。やけどを防ぐために、湯船に入る前やシャワーを浴びる前には、必ず手など感覚が鈍っていない部位で湯加減を確かめてください。

低温やけどに注意

カイロや湯たんぽなど、比較的低温のものでも長時間触れていることで低温やけどの危険があります。低温でも熱を持ったものは要注意です。日ごろから足先までを注意深く観察して、異常がないか注意しましょう。

足のケア(フットケア)

糖尿病がある方は、血行障害や神経障害などで足病変を合併しやすくなっています。症状の発症・悪化を防ぐため、足は常に清潔に保ち、毎日よく観察してわずかな傷も見逃さないようにしましょう。
靴は足に合ったサイズを選び、履く前には靴の中に小石や針などの異物が入っていないかをよく確認しましょう。また、爪は一直線に切り、深爪をしないように気をつけ、水虫やタコなどは皮膚科で治療してもらいましょう。湯たんぽや電気あんかなどはやけどの原因になるので使用には要注意です。また、常に足の指の間を乾燥させておくことも足の状態を良好に保つために重要です。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき改訂第58版, p.29,30,33, 南江堂 2020